こんにちは!のせTです。またまた熱い学童野球の指導者からご質問をいただきました!
うちのチームは貧打で、試合ではまったく点が取れません。四球やエラーでチャンスはつくれても2アウト3塁では点が入りません。
いわゆるタイムリー欠乏症です。どうしたら打って点がとれるようになりますか?
野球の永遠のテーマです。「どのようなバッティング練習をすれば打てるようになるか?」
今回は「神の命題」と言っても過言ではない「バッティングの極意」について解説していきます。
この記事を書いているのせTです!
- 小学3年生で野球を始め、中学、高校と野球を野球を続ける。
東京の国立大学に進学し野球指導と麻雀に没頭する。現在も草野球で活躍(?)中。 - 元中学校教師、現在は中学野球専任監督で4チーム目
- 新採用から中学軟式野球の指導者を続けており、2023年で21年目。
- 主な戦歴【文部科学大臣杯第12回全日本春季軟式野球大会出場/第39,42回北信越大会出場/第21回全日本軟式野球大会北信越ブロック大会出場】
指導者がバッティングにのめり込む!
どうしても打てるチーム、打てる選手になって欲しいなら、まず指導者が打撃に関して熱く熱く貪欲に研究していかなければいけません。
バッティングの形は選手によって十人十色。
投球に対する間の取り方、足腰の使い方、スイングの軌道、フィジカルの強さなど、人によってバラバラです。
だから、バッティングの基本以外は、その選手に適した指導をしていくことが大切です。
選手が10人いたら、それぞれの特性を把握して伸ばしていくことが必要になってきます。
そのような血のにじむような努力をしなければいけないので、指導者の熱い魂ともいうべき信念が必要なのです。
そんなことは分かっているよ!その上で、どういう練習したらよいか質問しているんだよ!
と怒られそうですね。
それでは、具体的な練習方法についてお伝えしていきます!
指導者が強い信念をもったうえでの練習方法!
柳田選手(ソフトバンク)は1年で500打席以上をこなした
バッティングの基本的な考え方として、スイングすることでしか打撃技術やスイングスピードはあがりません。
見出しにあるように、現在ソフトバンクホークスで主力として大活躍の柳田選手は入団当初3軍で、とにかく試合に出たそうです。
目的は、打席数を増やしバッティングの経験値をあげること。いろんな投手のボールを打ち、打撃の精度を上げていくこと。
1年間で500打席以上、試合で経験を積んだとのことです。
つまり小中学生のみなさんもバッティングの基本を身につけたら、とにかく投手が投げたボールをできるだけたくさん打つことが、バッティング上達の道だと思います。そのボールが試合に近ければ近いほうが、より多くの経験値になります。
練習の中で1日300スイングする!
柳田選手のような試合打席経験をどれだけたくさん選手に、体験させるかを指導者は考えていかなければいけません。
つまり練習の中でどれだけスイングさせるか、どれだけ投手のボールを打たせるか!
そのための効率的な練習や環境を整えていくのが、指導者の最大の仕事です。
私は練習で1日300スイングするような練習を考えていました。
トスバッティング(ペッパー) (10スイング×3セット=30スイング)
アップの中で一番多い練習だと思います。
投手と打者が1対1で、投手のゆるい球をワンバウンドで投手に返すという基本的なバッティング練習です。
練習方法については、各チームで選手のレベルに応じて考えてもらえばよいと思います。
この練習の目的は、バットコントロールです。投球がどこにきてもワンバウンドで投手に返すバットさばきを体に覚えさえます。1人10スイングを3セットで計30スイングです。
ティーバッテイング 1箱100球×2箱=200スイング
黄色の農作業用のカゴには、約100球のボールが入ります。(数えたことがあります)
練習の中で、スキマ時間を活用して、ティーバッテイングをします。
内野外野分かれてのノックの待ち時間、フリーバッティングの待ち時間、休憩時間など。
ネットやボールの数という制限もあると思うので、指導者がうまく知恵をだして打たせる時間と環境を用意してあげてください。ティーバッテイングの練習方法については、ネットでたくさん紹介されているので、
選手やチームの課題にあわせて、メニューを組み立てるとよいと思います。
その際には練習の目的を選手に明示することが超重要です!(ただ打つだけでは効果は半減です)
そんなにボールがありません!
我がチームではネットで安価なボールを購入しています。ティーバッティング用なら大きさや重さが変わらなければ大丈夫です!いわゆる検定落ちのボールで大丈夫です。よろしければ↓をご覧ください。
フリーバッティング(50スイング)
フリーバッティングの効率的かつ効果的なやり方を考えるのが、指導者にとって最難関の仕事です。
我がチームは3グループを作って1グループ13分で打たせています。打つゲージは3カ所で13分で1グループ終了です。
13分の理由は約100球のボールがちょうどなくなるのが、我がチームでは13分だからです。
1グループは6人程度です。そのグループで13分をどう使うかは自由です。
何球交代にするのか、時間で半々にわけるのか、選手たちに考えさせることで新たなアイディアが生まれることが多いです。
すべての段取りを指導者が考えるのも大変なので、選手に任せられることは丸投げしてもよいですね。
ただし、こちらからお題を出すときもあります。
例えば、セフティーバントを打席に入って2球目に練習する。何球目でもいいからスクイズをする。などです
練習の最後に全力素振り 20スイング
練習の締めは、全力素振りです。とにかく全力でスイングして、スタンドインのホームランを打つイメージで振ります。
全力でスイングするので、20本程度でよいと思います。本数については、選手の様子を見て決めていただければよいですね。
以上の練習をすることで、300スイング以上することができます。
今回はバッティングに特化した練習を紹介しました。
午前と午後や、奇数日と偶数日などで、バッティング特化、守備特化を入れかえてもよいと思います。
道具やネットの準備は保護者にまかせる!
そして、忘れてならないのは、たくさんのボールを用意することと、たくさんの防球ネットが必要だということです。
すべて指導者が準備しようとせず、保護者に任せましょう。指導者は練習の内容、保護者は練習の外を整備するという役割分担もしておきましょう。
ボールは500球以上(黄色いケース5箱)は欲しいですね。
防球ネットは近くのスポーツ店で購入するか、学校で使わなくなった枠だけもらうとか、保護者も含めた人脈をつかって用意すると安価で入手できます。
もしよければこちらも参考にしてください。
まとめ
- 打てる選手、打てるチームを育てるのは指導者の熱情が絶対条件!
- バットを振る、投手のボールを打つことでしか、打撃向上はできないと心得る。
- 多くの打席経験を積ませるための工夫をするのが指導者の最大の仕事
- ボールや防球ネットなどのハード面は必須。大人が知恵を出しあって安価に購入できるとよい。
それでは、今日の野瀬塾はここまです!ご質問があればコメント欄でもTwitterでもお待ちしております。
ありがとうございました!
コメント